映画「マルコビッチの穴」は1999年にアメリカで製作され、日本では2000年9月23日に公開されたファンタジー洋画です。
監督は「マルコビッチの穴」が初監督作品のスパイク・ジョーンズ。
スパイク・ジョーンズは2013年に映画「her/世界のひとつだけの彼女」でアカデミー賞の脚本賞を受賞しています。
脚本はチャーリー・カウフマン。
チャーリー・カウフマンもまた、スパイク・ジョーンズの後を追うように2014年に映画「エターナル・サンシャイン」でアカデミー作品賞を獲っています。
出演はジョン・キューサック、キャメロン・ディアス、キャサリン・ターナー、そして、もちろん、ジョン・マルコビッチ!
この面子だけで、ワクワクしますけど、ブラット・ピットやウィノナ・ライダー、ショーン・ペンが本人役で出てたり、ダスティン・ホフマン、映画「セブン」や「ファイトクラブ」の映画監督デビット・フィンチャーも出演しています。
遊び心満載のカルト洋画です。
上映時間は112分。
では、あらすじです。
カルト洋画「マルコビッチの穴」あらすじ
うだつのあがらない人形師のクレイグと、ペットショップ店員の妻ロッテは倦怠期、真っ只中。
クレイグは、天井が低くて、屈まないと歩けない7階と8階の間=7と1/2階にある 会社に事務員として就職する。
ある日、クレイグはオフィスの壁に穴を発見する。それは15分間だけ俳優ジョン・ホレイショ・マルコヴィッチの頭の中に繋がるという不思議な穴だった。
驚愕の体験をしたクレイグは妻のロッテにも同じ体験をさせます。
クレイグは又、同じフロアで働き、気持ちを寄せている美人社員マキシンにもこの話を打ち明けます。
マルコビッチはマキシンからこの話を聞かされ激怒、自分の穴に入ってしまい、錯乱状態になってしまいます。
ロッテとマキシンはマルコビッチを使い、奇妙な肉体関係を結びます。
二人に嫉妬したクレイグはロッテを監禁。
クレイグはマルコビッチの身体を完全に手に入れ、マキシンを口説き落とします。
クレイグはマルコビッチの知名度を巧みに利用して、人形使いとして成功。
マキシンはやがて、マルコビッチの子供を胎内に宿します。
クレイグに裏切られたロッテはクレイグの会社の社長から”マルコビッチの穴の秘密を”打ち明けられます。
社長と謎の老人グループは他人の身体を乗っ取ることで永い間、生きながらえていたというのです。しかし、今回はそのマルコビッチの”器”の中にいるクレイグが邪魔だと話します。
ロッテたちはマキシンを誘拐、マルコビッチの身体から出るよう脅迫。
ロッテはマキシンと再会します。
マキシンのお腹の中の子はロッテがマルコビッチの脳内にいた時の子だと二人は確信します。
クレイグはあっさり、マキシンに振られ、マキシンとロッテは付き合い出します。
クレイグは再び、マルコビッチの穴に入ろうとしますが、そこは、すでに社長たちが乗っ取っていました。
7年後。
クレイグはマキシンの娘の脳に閉じ込められていたのでした…。
洋画「マルコビッチの穴」は面白い!
”映画俳優のジョン・マルコビッチの頭に通じる穴”をめぐるお話しという奇想天外なアイディアが秀逸。
脳に入るというお話をカラッと仕上げているのは洋画だからでしょうか?
また、ジョン・マルコビッチはスクリーンでは悪役のイメージが強いのに、この映画「マルコビッチの穴」を見て印象が変わった人も多いはずです。
カルト洋画「マルコビッチの穴」の見所
いろいろありますが、筆者のお気に入りは
7階と1/2のフロア!
(ハリーポッターのホグワーツ特急の発車するキング・クロス駅の9番線と10番線の間みたいで格好いい!)
屈まないと歩けない会社!
(想像しただけでニヤニヤ)
ここだけでカルトです。
この「マルコビッチの穴」という映画、シュールな展開ですけど、最後まで見る者を飽きさせません。
演出もさることながら、どのシーンもリアルに見えて素晴らしい。
(撮影監督のランス・アコードは2004年に「ロスト・イン・トランスレーション」でイギリスアカデミー賞の撮影賞にもノミネートされました)
余談ですが、「ブラックホーク・ダウン」と一緒で日本語吹き替え版もおすすめ。
「ブラックホーク・ダウン」はカルト洋画ではなく、アクション洋画ですけど。
(ナイトメア・シンジ)
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