今回は、誰もが一度は耳にしたことがあるカルト洋画「地球に落ちて来た男」をご紹介します。

「地球に落ちて来た男」は1976年制作のイギリス映画です。

日本では、1977年2月11日に公開されています。

上映時間は119分。

主演は言わずと知れたロック界のスーパースター、デヴィッド・ボウイ。

監督は映画「錆びた黄金」「赤い影」などのニコラス・ローグ。

では、あらすじを紹介していきます。

「地球に落ちて来た男」あらすじ

https://youtu.be/igCIf_Vi5ac

突如光が走り、ニューメキシコのとある湖に謎の物体が湖に落ちてきます。それは宇宙船で、乗っていた男は自らを「イギリス人のトーマス・ジェローム・ニュートン」と名乗ります。

ある日、特許法を専門とする弁護士、オリバー・ファーンズワースのもとにトーマスがやってきます。ファーンズワースはトーマスの持ってきた書類で彼の為に9つの特許を取得、新会社「ワールド・エンタープライズ」を作ります。

トーマスはカメラ産業をほぼ手中に収めることになりました。

大学に勤める科学者ネイサン・ブライスは、女生徒が持っていたワールド・エンタープライズ社製のカメラを見て、その技術に驚き、そこで働きたいと思うようになります。

トーマスはニューメキシコのホテルの部屋に案内してもらう途中、エレベーターの揺れに失神し、介抱してくれた従業員のメリー・ルーと、次第に恋人関係になっていきます。

トーマスの会社は莫大な利益を得るようになり、何台ものテレビを一度に見ながら、ファーンズワースに指示を出すようになります。

ネイサンもまた、ワールド・エンタープライズ社での研究の仕事を手に入れることに成功します。

トーマスはメリー・ルーに、自分には妻子がいることを明かします。

トーマスは砂漠化した星から水を求め、地球にやってきたのでした。

しかし、故郷では、トーマスの妻子の命は尽きようとしていました。

トーマスはワールド・エンタープライズ社の財源を使い、宇宙計画に乗り出すことをファーンズワースに指示します。

ネイサンも宇宙計画の技術面を任されることになり、例の湖のそばに住むことに。

トーマスは次第に酒におぼれるようになり、メリー・ルーとの仲にも亀裂が生じ始めます。

トーマスはネイサンに会い、宇宙船を見せます。

驚いたネイサンはトーマスの家にカメラをしかけ、トーマスが宇宙人だと気づき、メリー・ルーもトーマスの本当の姿を見てしまいます。

ついにトーマスの宇宙船が完成し、世間でも話題になります。

メリー・ルーはファーンズワースを通じて手切れ金を渡され、呆然とします。

ファーンズワースの家には、トーマスの会社を心良く思わない男が押し入り、彼を窓から投げ落としてしまいます。

そして、トーマスはネイサンの密告で宇宙人であることがバレて、監禁され研究材料になります。

月日が経ち、ネイサンはメリー・ルーにトーマスが監禁されていることを教えます。

トーマスの居所を探し当てるメリー・ルー。

しかし、二人は些細なことからが仲違いをしてしまいます。

ある日、トーマスは部屋の扉のカギが外され、監禁が解かれている事に気づきます。

トーマスは建物から逃げ出しますが、宇宙船は破壊された後でした。

初老となったネイサンは、メリー・ルーと結婚。

ネイサンは偶然店で見つけたレコードから、トーマスの行方を探し出します。

トーマスはカフェで一人、酒を飲んでいました。

トーマスの目は残酷なことに、研究所で膨大なX線を当てられた為、ほとんど見えなくなっていました。

故郷に残してきた妻子はすでに亡くなり、宇宙船もそれを再作するお金もないトーマス。

それでも、トーマスはいつか故郷に帰る夢を見ています…。

洋画「地球に落ちて来た男」がどうしてカルト映画なのか?

あらすじを見ますと、物語は理路整然としているようですが、多くのカルト映画と同じように難解です。

撮影監督として映画界に入ったニコラス・ローグらしく印象的なシーンが断片的に散りばめられ、時間軸も奔放に組み立ているからです。

但し、彼のこういった技法は後にスティーヴン・ソダーバーグやウォン・カーウァイ、クリストファー・ノーランといった素晴らしい監督に多大な影響を与えました。

カルト映画「地球に落ちて来た男」は世間一般で言われるようにディヴィッド・ボウイの美しさを見るだけでも価値があります。

ヤバいです。

筆者と同じヒト型とは思えません。

地球に落ちて来た男」は1999年1月16日に完全版として20分長い139分でリバイバル公開されました。

長くなっても、難解さは変わりなかったこと付け加えておきます。

うん。

さすが、カルト。

(ナイトメア・シンジ)

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