「ナポレオン・ダイナマイト」は2004年のアメリカ映画です。
日本では、劇場未公開の洋画。
上映時間は82分。
配給のフォックス・サーチライト・ピクチャーズは20世紀フォックスの子会社で、親元と比べると、インディペンデント系の作品を制作・配給していることで有名です。
映画「リトル・ミス・サンシャイン」や「28週後」、「JUNO/ジュノ」など素晴らしい作品を数多く世に送り出しています。
(カルト映画もあります)
監督のジャレッド・ヘスは映画「ナポレオン・ダイナマイト」が長編初監督作品。
では、あらすじです。
映画「ナポレオン・ダイナマイト」あらすじ
アイダホ州の辺鄙な田舎町に住んでいるナポレオン・ダイナマイトは、32歳の引きこもりの兄キップやオフロードバイクが趣味の祖母と3人暮らし。
ナポレオンは、冴えない高校生で、家に車もなく、小学生が主な乗客であるスクールバスで高校へ通っている。
そのため、クラスメイトから馬鹿にされて、変わり者と言われ、苛めの標的になっていた。
ある日、転校生のメキシコ系移民、ペドロと仲良くなり、彼の自転車で一緒に通うようになる。
ところが、突然、祖母は砂漠でバイク事故に遭って入院、かつてアメフトでレギュラーに選ばれず未だに未練がましく燻ぶり続けている叔父のリコが、保護者代わりとして家にやってきて大混乱。
ダンス・パーティーの日。
ペドロは学校では冴えない変わり者のデビーをパートナーにし、ナポレオンはトリシャ(サニーの友人)を誘い出す事に成功するが、会場では踊る事は出来ずに終わる。
ペドロはパーティの会場で”生徒会長立候補者募集”の張り紙を眼にし、「立候補したい」と言い出す。
ナポレオンとデビーは、なんとかペドロを当選させようと奔走する。
ライバルはお高く留まった金髪の美少女サニー。
圧倒的に不利なまま、当日を迎えるナポレオンとペドロ。
サニーの素晴らしい演説に比べ、ペドロはしどろもどろ。
しかし、演説後のパフォーマンスでナポレオンが起死回生のダンスを見せると生徒達は熱狂し、スタンディング・オベーション。
生徒会選挙はペドロが勝利を収めることになった…
洋画「ナポレオン・ダイナマイト」がどうしてカルト映画になったのか?
劇場公開されずに終わった洋画「ナポレオン・ダイナマイト」ですが、主人公がバス通学をしていることから、邦題「バス男」と変更され、2006年1月に日本のレンタルショップに並びました。
当時、日本で大ヒットしていた「電車男」(気弱でアニメオタクの青年と美人でお嬢様OLとの純愛物語)にあやかって付けられたタイトルでした。
筆者も店頭で見た記憶があります。
内容も共通点もなく、ただ、便乗しただけのこの日本語タイトルは「日本一最悪な日本語題名」と酷評されました。
後に、ブームに便乗したことへの謝罪文とともに「ナポレオン・ダイナマイト」に改題して再発売。
2013年10月2日のことです。
ジャケットも一新!
(最初はホントにバスの前に立っていた)
映画ファンの間から普通に面白いじゃん!と声が上がり、日本国内でも広がりを見せました。
作品が評価されたのです。
事実、この洋画「ナポレオン・ダイナマイト」はアメリカでは、ミニ・シアター公開でしたが、口コミで広がり、ヒット作品になりました。
洋画「ナポレオン・ダイナマイト」はアメリカではすでにカルト映画だったのです。
カルト映画「ナポレオン・ダイナマイト」の面白さ
筆者はナポレオンたちのエキセントリックな友人デビーがツボです。
学費の為、ナポレオンに色々なものを売りつけるシーンがシュールで最高!
この作品、監督のジャレッド・ヘスと共同脚本のジェルーシャ・ヘス、主演俳優のジョン・ヘダー、共に敬虔なモルモン教徒。そのため、映画の中にfuckやshit,
assなどの下品なフレーズは使われていません。
お下劣なコメディも多い中、これこそまさにカルト映画。
(ナイトメア・シンジ)
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