今日、ご紹介するのは映画「ダウンレンジ」です。

映画「ダウンレンジ」は人気のない道路で立ち往生した6人の大学生の男女が、突如、出現したスナイパーに襲われるアクション・スリラー。

”映画はワクワク、ドキドキでなければならない”と考える筆者にとっては、色々考えさせられる映画でした。
(しみじみ)

https://youtu.be/lvtQSI4gzCg?si=IEVzKCKsm5NwTagy

「ダウンレンジ」は北村龍平監督のアメリカ映画

タイトルの「DOWN RANGE」は銃弾の射程距離内、戦闘区域の意味。
映画「ダウンレンジ」は2017年9月10日にトロント国際映画祭で上映されました。
(シッチェス・カタロニア国際ファンタステック映画祭、釜山国際映画祭などでも上映)

日本では9月15日より、新宿武蔵野館で2週間限定ロードショー。
(その後、大阪第七藝術劇場で公開)

上映時間は90分。

R15+指定。
(グロい描写も多い。良い子のみなさんは見れません)

監督の北村龍平は2001年インディーズ映画「VERSUS -ヴァーサス-」でローマ国際ファンタスティック映画祭監督賞、大沢たかおと加藤雅也主演、堤幸彦と競作した2003年中編剣術アクション映画「荒神」でブリュッセル国際ファンタスティック映画祭監督賞、2003年小山ゆうの漫画を映画化した映画「あずみ」でフィラデルフィア国際映画祭観客賞を受賞しているアクションには定評のある監督。一方、こちらも原作ありき、2003年映画「スカイハイ 劇場版」、2004年東宝映画「ゴジラ FINAL WARS」、まさかの実写(実は1974年「ルパン三世念力珍作戦」に続く2作目)2014年「ルパン三世」など評価が分かれる作品も多い。

主演を務める6人の大学生は全員無名。
1万人を超えるオーディションから選ばれました。
(この中からスターが現れる可能性も否定できないですぞ。わりと早く画面からいなくなるジェフ役ジェイソン・トピアス。残るケレン役ステファニー・ピアソンは注目)

映画「ダウンレンジ」のあらすじをご紹介

(今回はシンプルですから必要ないかもしれませんが)

昼間、太陽が照りつける中、人気のない幹線道路を走るSUV車。
相乗りをしている大学生の6人の男女。
いきなり、左の後ろのタイヤがバーストする。
大学生達がタイヤを交換し始めると、突如ライフルの”音なき銃弾”が彼らを襲う。
恐怖に怯え、SUVを楯に隠れる大学生達。
車はほとんど通らず、携帯電話も繋がらない。
”姿なきスナイパー”は大学生達をまた一人、また一人と血祭りに上げてゆく…。

無人の荒野をバックに展開する、ワンシチュエーション・スリラー映画

映画はワクワク、ドキドキでなければならない

アメリカ資本ながら、インディペンデント映画。
北村龍平の”原点回帰映画”と言ってもいい。
(ワクワクポイント)

”終わりなき絶望。”というキャッチ・コピーと想像を掻き立てるポスター。
(ワクワクポイント)

6人の大学生男女VS姿なきスナイパーという事前情報。
(ワクワクポイント)

視聴前から3ワクワクポイント。
悪くありません。

ここからネタバレあり

開始早々、SUV車がパンク。
(ワクワク)

タイヤ交換のシーンが長い。
(出演者の相関関係を見せるつもりだろうが、あまり説明はない。ただ、ダラダラ。演出もイマイチ。実にもったいない)

6人の若い無名のアクターが主役。
(誰が生き残るかわからない。ドキドキポイントです。しかし、感情移入しずらい。このへんは諸刃の剣だな)

突然の膠着状態。
(少し、ダレる。もう少し、頑張りましょう)

後半、家族3人を乗せた車が通りかかるあたりから俄然、映画は息を吹き返す。
(ワクワク、ドキドキ)

そして、主役だと思っていた女の子の突然の死。
(やるじゃん、北村龍平。予想を裏切られた。北村龍平は今回も脚本に参加しています)

駆けつけた警官たちとスナイパーとの夜の死闘。
(ここは大好き。ワクワク、ドキドキMAXです)

いやー、驚愕のラスト5分はなかなかの出来。
(ここはタネ明かしなし。映画「ダウンレンジ」を御覧下さいまし)

ネットでは評価の分かれるこの映画「ダウンレンジ」。

筆者は後5分短ければ、傑作だと思います。

”姿なきスナイパー”の目的は最後まで明かされません。
(顔も年齢もハッキリとしない)

色々な意味で、この映画「ダウンレンジ」はスティーヴン・スピルバーグ監督の「激突」(1971年)を彷彿させると言われていますが、残酷描写も含めると筆者にはロバート・ハーモン監督の「ヒッチャー」(1986年)の方が近いと思います。
(天邪鬼ですいません)

何はともあれ、この映画「ダウンレンジ」はスリラー映画好きなら、一見の価値あり。
(ワクワクポイント、ドキドキポイントある映画はいい映画だから)

”今宵も悪夢は世界のどこかで誰かが見る”

(ナイトメア・シンジ)

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